たまたま8二日目はかつおとかくれんぼのライブで始まりました。
ギターの高竒俊介さん(たまたまのスタッフでもあります!)とドラムの二人による演奏でした。
続いて中路武士(東京大学大学院学際情報学府博士課程)と大木裕之による「映像分析と技術について」のトークでした。中路さんより映像解析ソフト「タイムライン(Lignes de temps)」(仏ポンピドゥー・センターのリサーチ・イノヴェーション研究所(IRI)が開発)の紹介がありました。映像をこのソフトを通してみることで、映像を編集するときに使用するタイムラインを見るように映像解析ができるというものです。
また中路さんはこのソフトを使用せず、自分の力でJ.L.ゴダールの「愛の世紀」の全カットの秒数、何が写されていたかを書き出す、ということも行っており、その成果を披露されました。
大木さんから数々の質問、意見がでて、このトークは2時間半にもわたりました。
(内容のメモ)
・近代以降、作り手と、消費者の分離が起こり、映画のつくりかたを知らない人が映画を見る人になり批評ができにくくなった
・映画の構造を解析するために、映像解析ソフトがあり、映像の批評をそのライン上に書き込むことができる
・映画は写真の連続ではないので、構造の解析のみで映像を批評できるとは限らない
その後、大木裕之作品「001001」 (出演:大野一雄、松澤宥/2001-2002/27min/制作:桜華書林)の上映です。この作品は、長野県の長谷寺で行われた、大野一雄さんの野外舞踏公演の様子を大木裕之が撮影、編集したものです。
続いて、アマノトシオさんによる演目は、ピアノ演奏の予定を変更し自宅での録音した即興ピアノ演奏を音のみ流しました。第1回のたまたまから参加し、毎回ピアノ演奏を披露しているアマノさんですが、今回の試みでは、より鮮明に作品を鑑賞することができたように思います。
続いて談話室滝沢さんによる昭和歌謡の歴史を追った解説と、歌でした。
写真はアマノさんと滝沢さん↓
その後、毎日恒例のLala++大木裕之による逆水平チョップ、汗と吐息~3月の8日間。
最後にこの日が誕生日であるアートランドオーナーのクミコスキーのハッピー・バースデーパフォーマンスとなり、ケーキに包丁をいれ、その場にいた人に振舞われました。
同時に大木さんも加わり、DJピロピロ+クミコスキーのネオハイブリッドパフォーマンスへ。
クミコスキーさんは、アドルフ・ロースの「装飾と罪悪」という書籍を朗読し、「芸術はすべてエロティックなものである」と読み終えたあとに衣服を脱ぐというパフォーマンスを行い、
その間DJピロピロは場内の展示をすべてはずし、床に並べなおすというアクションを行いました。
すでに終電の時刻を過ぎていましたが、この日お越しいただいた方は出演者/観客の別なく参加した日になりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿