大木裕之(映像作家)主催のアートイベント




たまたま8_五日目(3月20日(土))

たまたま8後半に突入した最初の週末の五日目、3月20日(土)の様子です。
開始時間は18時半~と平日よりも1時間早かったのですが、終了は23時半と5時間に及びました。

最初は大木裕之「メイドオンザバルコニー」の上映です。
2000年以降、毎年参加している高知よさこい祭りのチームM・I の2006年の様子(踊りながら撮影した映像も含まれる)や、劇団COLLOLのジャン・ジュネ「女中たち」を題材にした公演の様子(出演しながら撮影した映像も含まれる)などの映像を、2台のプロジェクターを用いて、大小2つのサイズで二重投影し、大木自身が映像を選びながらのライブ上映を行いました。

その後、劇団COLLOL主宰の田口アヤコさんと、女優で地元小金井在住のヤッピーさんによる二人朗読劇が行われました。数日後に最新公演「このままでそのままであのままでかみさま」(大木裕之も出演)を控えた中でのご出演でした。

その後、龍門歩さんの「生まれてこなけりゃよかった(中原中也「汚れちまった悲しみに」替え歌)」ピアノ演奏+歌+詩の投影のパフォーマンス。

毎日恒例、五日目のLala++大木裕之/逆水平チョップ、汗と吐息~3月の8日間。

後半戦五日目になると、二人とも皮膚が赤く腫れて出血もあり、痛みを伴う苛酷なパフォーマンスになっています。

続いて、たまたま初参加で、現役大学生の後藤天さんによる「サウンドおいなり」パフォーマンスは、電球にトイレットペーパーを巻きつけていくことで、光に反応して発せられるノイズが変化するというものです。

その後、「飛び入りで何かする人!?」という大木さんの呼びかけに手をあげたのが、お客様としていらしていた、東京デスティニーランドさん。次回COLLOL公演へ出演される他、過去にはたまたまにも一人芝居で出演されたことがあります。今回も一人芝居を披露してくださいました。

休憩を挟みながら、和やかなムードで大木さんから紹介があったのが、ピンク映画監督の坂本礼さんで、ピンクトーク(ピンク映画やその他についてのトーク)は、途中、柳下毅一郎さんも加わりました。
同時に上映したのが2日目のプログラムに入っていながらも、上映できなかった大木裕之「SSS」で、こちらは雑誌「薔薇族」に大木さんが連載執筆していた「スーパーホテルエキシビジョン」という小説を朗読しながら岡山県総社市~賀陽町までの車窓風景を写した映像に、アリゾナなどで撮影した映像を挿入した作品です。

その後は、最近のたまたまには毎回参加しているキングオブポエムTASKEさんの詩の朗読でした。リズミカルで力強く、ユーモラスな朗読に、会場内に笑いと手拍子が起き、終了後、サインや握手を求める方もいるほどでした。

泉太郎さんが到着、展示作品を届けてくださったので、大木さんから紹介がありました。作品は早速正面スクリーンに展示されました。

この日は、アートランドの演目と同時に坂口直也さんのパフォーマンスが進行していました。
吉祥寺の自宅をオリジナルの押し車とともに出発し、国分寺まで歩いて移動するというパフォーマンスで、かつて国分寺にある学校に通学するために中央線で毎日通った道筋を歩いて移動してみる、という試みです。
ちょうど武蔵小金井が通過地点になることから、「SURECHI-Guy」(すれ違い)の瞬間を見るために、会場内のお客さんと出演者は、全員地上に移動しました。



遠くから全速力で押し車を引く坂口さんが、みんなの歓声の中、一瞬ですれ違い、国分寺へ向けて去りました。

会場内に戻り、安次嶺菜緒さんのコンテンポラリーダンスは、パンクにあわせての即興でした。

続いて、ズルムケ直樹さんの「ズルムケ「オカピ」流し」は、シマウマとキリンの混血(ネオハイブリッド)であるオカピの子供の誕生から始まる一人芝居です。

最後に映画批評家/翻訳家で、大木さんの同級生でもある柳下毅一郎さんによるレクターは、「アランムーアについて」でした。アランムーアが原作した「フロム・ヘル」というアメリカンコミックを紹介され、題材になった切り裂きジャックの話と、魔術師でもあるアランムーアの魔術について、武蔵小金井のアートランドでするイベントにおいて、この場所の歴史と関連のあることをすれば、魔術として、この土地の霊を呼び起こすことができるといった話など、多岐にわたって興味深いお話をお聞きすることが出来ました。


こうして、たまたま8 五日目、週末初日は非常にバラエティに飛んだ内容で、無事終了しました。
そして24時半ころ、坂口さんから無事国分寺に到着したとのご連絡をいただきました、お疲れ様でした!

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